Labyrinth of memory
世の中にはさ?
必要なモノと、そうでないモノの二つに分かれると思うんだよね。
アンタと出会うまでの数百年―――
俺にとって、人間は『必要のないモノ』だったよ。
すでに日は深く沈み、あたりを支配するのは俺達と同じ闇の者。
月明かりに反射した金色が綺麗だったのをよく覚えている。
偶々通りかかっただけで―――それは偶然。
彼女から目を逸らせない―――それは必然。
「あなた…誰?」
自分を見つめるその眼に、一瞬で心ごと奪われた。
05.04.21