朱の舞姫

序章

「ガキがこんな所で何やってる?」
「…アンタには楽しく遊んでるように見えるのか?」
「いや。そんな格好で遊んでるって言うなら、そいつァただの馬鹿か気違いだ」




「銀時」
「おー、丁度良かった。高杉の奴が探してたぜ?」
「俺もアンタを探してた。是非とも、この空になった箱の中身の所在を尋ねたくてね」
「そりゃ、お前…あれだよ。中身が勝手に…」
「菓子が勝手に歩くか、阿呆!」





「…死にてーのか」
「さぁ、どうだろうね。ただ…生きる意味はないと思っているよ」

「二人とも一緒だな!?さっさと逃げるぞ!奴らが火を放った!」
「―――…行くぞ」
「高杉、俺は…」
「こんな所で虫けらみてーに朽ち果てるのか?」





「考え直せ」
「…もう遅いのよ、桂」
「今ならまだ間に合うはずだ!」
「…あなたのそう言うところ……嫌いじゃなかった」






「この身に流れる血?もちろん―――大嫌いよ」

08.07.28