Free  act.00

――情報屋ルシアに関する極秘情報

本名
…コウ=スフィリア

性別
…女性

視覚的情報
…外見年齢は恐らく20代前半。容姿は一流モデルとしても申し分ない。
人の背丈ほどの銀毛の巨狼を従えた情報屋である。

依頼料
…不明(上は私財の五割から下は無償と様々)

補足
…能力的な面を考慮して、私財の五割は決して高い物ではない。
気に入った顧客からしか仕事を請けないと言われているが、その請ける際の必須条件は不明。
今までの経歴としては、大統領の訪問ルートや・・・・・・・・・・・・・・・・










「『謎多き情報屋ではあるが、連絡を取るのは極めて容易。
『Key accomplice』と言う人物からそのメールアドレスを入手することが最低条件である』…か」

キィ…と椅子が音を上げる。
長い脚を優雅に組みなおした女性は、光る画面を前に口角を持ち上げた。
そして、流れるような動作でキーボードの上を指が滑る。
パッと5秒ほど画面に表示された文字の羅列を上から下まで読み取るように、彼女の鋭利な眼差しが動く。
それが消えた後、彼女の指は一字一句間違わずに50からなる羅列を全て正確に打ち込んで見せた。
ピーと言う電子音が響き、画面上に『削除しますか?』と言う文章が表示される。

「まぁ、別にあっても構わないんだけどね…。“私”を見つけることは最低条件ですから」

キーボードの上を指が滑り、そしてとあるキーの上でその指がただ一度跳ねる。

――『情報屋ルシアに関する極秘情報』を全て削除しました――

画面に映し出されたそれを見て、彼女は口角を持ち上げる。

「さて、と。じゃあ…依頼人さん、頑張ってね」

パタンとパソコンを閉じ、彼女は机に手をついて立ち上がった。
椅子に巻き込まれない程度の所に伏せていた銀狼が己の腕に乗せていた首を擡げる。
そんな狼の動きに彼女は微笑んだ。

「行くよ、ルシア」

そうして、答えるように一声上げた狼…ルシアは彼女に続く。

Rewrite 06.01.02