水面にたゆたう波紋

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生と死を司る紋章に導かれ、出会うはずのなかった二人がめぐり合う。

「ルック。感じますか?」
「はい、レックナート様」
「紋章が不安定―――まるで、誰かに焦がれているようですね」
「…紋章にそんな意思が…?」
「あるのかもしれませんし、ないのかもしれません。分かっているのは…この紋章が、何かを求めていると言う事だけ」

汲み留められた水面を揺らぐ波紋。
時に嵐のように激しく、時に微風のように優しく。
何かを探すかのように、ゆらゆらと揺らぐ。

「…寂しいのですか…ソウルイーター…」

儚げな声に呼応するかのように、一際大きく水面が震えた。

08.02.03