080.ずっとこのままでいられますようにと願うのは、いけませんか

「あー、疲れた!!」
「ええ汗かいたっちゅーレベルやないで、これ」
「…だな」
「けど、確実に技術は上がってんだよなぁ」
「当然。誰が指導してると思ってんの?」
「そうよ。玲さんが指導してくれてて上手くならないなんて、そんな失礼許されないんだから」
「………」
「何、その目」
「今日は玲、休みだったんだけど?」
「でも翼にトレーニングの内容を教えて言ったでしょ?」
「………」

「あれは何ちゅーか…微妙なラインやな」
「でも、監督のトレーニングが効いてるのは確かだろ」
「や、でもそれを言うと翼が―――」
「お前ら、聞こえてるからな」
「!!」

「もう入って大丈夫?」
「うん。いいよ。お待たせ」
「―――ねぇ、今日はこの後どうするの?」
「さぁ…どうしようか。こいつらはへばってるみたいだし、そのまま帰ろっか?玲にファミレス代貰ってたけど」
「あー!!行く!絶対行くって!!」
「俺も俺も!超腹減ってんだって!!」
「俺も行くで!!退けもんにはさせん!!」

「……柾輝はどうするの?」
「…行く」
「…相変わらず淡白だね。偶には彼らみたいに弾けてみたら?」
「俺が?」
「………うん、ごめん。全然想像できないわ」
「………だろ」

「おーい!そこの二人!!遅いと置いてくで~」
「はいはい。置いてってもいいけど、玲さんからのファミレス代を持ってるのは私だからね」
「そうなのか!?」
「翼が預かるように見えるの?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………お前ら…」
「あはは!正直だねー!」

椎名 翼 / 夢追いのガーネット

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11.02.10