079.追憶

「……………」
「人の顔を見ては溜め息つくの、やめてくれない?」
「あー…うん。ごめんね」
「心が篭ってない謝罪だね」
「…うん。イルミに言われたくないかな」
「…で、何なの?」
「いや…昔のイルミは可愛かったなーと思って。何でそんな風に育っちゃったの?」
「ゾルディックだからじゃない?普通はこうなるよ」
「…私、違うけど」
「うん。規格外だよね」
「失礼な。人を何だと思ってるの」
「ゾルディックの不思議」
「………ねぇ、イルミ」
「…何」
「…何よ、その不服そうな返事」
「不服なんじゃなくて警戒してるんじゃない?」
「しなくていいわよ。それより、髪を切ってみない?カルトと並べば絵になると思うの」
「切らない」
「昔は短かったんだから、気分転換にいいじゃない」
「気分転換したいと思ってないから。ミルキに伸ばさせなよ」
「ミルキは…駄目よ。カルトと並んでも楽しくない」
「結構辛辣だよね」
「可愛い弟である事に変わりはないけど…もう少し自制心があれば言う事ないのよね、あの子は」
「昔はあんな風じゃなかったからね」
「そうなの!昔からああなら諦めもつくんだけど…はぁ」
「人間諦めが肝心だよ」
「イルミはもう少し執着してもいいと思うわ」
「それより、今日はヒソカと約束してたんじゃないの?」
「あぁ、うん…体調不良」
「ピンピンしてるよね」
「女性には色々あるのよ」
「…はい」
「ケータイなんて貸してほしくないけど…って、通話中?しかもヒソカ!?」
「体調不良とか嘘つくから確認の電話がかかってきてるの。面倒だから自分で何とかしてよ」
「…筒抜けなのね」

【 079.追憶 】  イルミ=ゾルディック / Carpe diem

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10.08.03