060.呪術
「奇跡の呪術師なんて呼ばれてるから何かと思えば…あれってただの能力者よね」
「あぁ、そうらしいな。どんな実の能力かは知らねぇけど」
「あれでお金がもらえるなら…エースもいけるんじゃない?」
「…おい。俺に何をさせようって言うんだ?」
「ほら、火の輪くぐりなんて余裕でしょ?燃える箱からの脱出マジックもお手の物よね」
「それがOKなら、お前もいけるだろ。変身マジック」
「あー…うん。いけるかも。この島って、見た感じすごく閉鎖的だから…外の情報が入ってこないのね、きっと」
「確かに。今時、悪魔の実を知らない人間なんてそう見られるもんじゃねぇからな」
「そうね―――って、エース!」
「ん?」
「白魔術だって、白魔術!」
「お前が何に興奮してんのかわかんねぇな…」
「マルコ連れてこなきゃ!」
「そっちか!」
「それにしても…こう考えると、能力者ってマジックショーで通用するよね、本当に。何でそれで稼ごうって人がいないのかな。すごく平和的なのに」
「能力を欲しがる奴が海賊ばっかりだからだろ」
「あぁ、そっか…海賊は平和なんて求めてないもんね…」
「お前は違うのか?」
「別に欲しいと思ったわけじゃない。それに…お日様の下で日向ぼっこするのが十分だし」
「安上がりな奴だなぁ…もっと貪欲になれよ」
「じゃあ、そこにエースをつけるのでどうだ!」
「いや、どうだっつわれてもな。そこに俺がいるのは当然だろ。わざわざ望む事でもねぇよ」
「………」
「どうした?」
「んーん。何でもない!」
「何でもないのに抱きつくのか、お前は?」
「そう言うエースの腕も私の腰なんだけど?」
「そりゃお前…男だからな」
「あー、そうでしたね。ね、もう見飽きたから次行こ?」
「はいはい、お姫様。どこへなりとお供しますよ」
【 060.呪術 】 ポートガス・D・エース / Black Cat