079.写真

「セフィロス。下に記者が来てるんだけど、どうしようか?」
「何の用だ?」
「ほら、この間…モンスターに襲われた列車の任務。あれで、また知名度が上がったみたい」
「…放っておけ」
「それが…そう言うわけにもいかないみたいよ、ほら」
「二人とも、まだこんな所に居たのか。あまり記者を待たせるなよ」
「はい、副社長」


「―――ね?」
「…面倒だ。他の連中にさせておけ」
「あまり拒んでばかりだと、社長が煩いわよ?」
「今更だ」
「…それもそうね。でも…」
「…どうした?」
「カメラマンが一緒だったの。写真は欲しいわ」
「写真?」
「そう、あなたの写真。プロが撮った写真は、やっぱり出来が違うから」
「…写真など必要ないだろう」
「そんな事ないわ。この一瞬のあなたは、今しか見られないんだから」
「一瞬に拘る必要がどこにある」
「好いた人の写真の一枚や二枚は持っていたいと思うのが女心よ」
「…女心…か。不似合いな言葉だな」
「…まぁ、私自身も思わないではないから怒らないでおくわ」
「そうか」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………訴えるような目で見るな」
「別に訴えてるつもりはないわ」
「………行くぞ」
「そっちは非常口よ?」
「表は記者が居るんだろう?」
「そうだけど…どこに行くつもりなの?」
「カメラを買いに行く」
「…撮っていいの?」
「大衆に晒されるのは不愉快だが、お前だけなら構わん」
「!…ありがとう」
「その代わり、お前も無関係だと思うなよ」
「え!?……まぁ、言い出したのは私だから…仕方ない、わね」

セフィロス / Azure memory

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08.09.03