067.歩き続ける
「ひとりで抱え込む必要なんて、ないと思うわ」
「ひとりで解決できる事まで他人を頼る必要はない」
「頼るんじゃなくて、分かち合うの。でも…うん。あなたの言う事も、きっと間違っていないんだと思う」
「―――――」
「自分で出来ることまで頼ってしまうのは…きっと、いけないこと」
「…そう、だな」
「わかっているけれど…私は、人がいなければ存在理由を見失ってしまうから」
「他人に縋る事が、存在理由なのか?」
「ううん、違う。でも、私は人がいて初めて意味がある存在なの。
人がいなければ…ここにいる理由すら、わからない」
「…今は、…」
「?」
「今は、俺に縋っているつもりのか?」
「…うん。そう、かな」
「………」
「………」
「………縋られているなら、迷惑だ」
「…ごめんなさい」
「だが、俺はお前が縋っているとは思わない。自分の足できちんと前に進もうとしている」
「ス、コール…?」
「俺と進んできた道は、今ここに存在する理由にはならないのか?」
「進んできた道…」
「今までの時間があるから、今ここにいる。それだけで十分だろ」
「…っ。うん…うんっ!」
「理由なんて、誰もが探してることだ。迷うのはお前だけじゃない。
迷っていても、前を向いて歩いていれば…それが、進んできた道になる」
「…ありがとう、スコール」
「………礼を言われることじゃない」
「ふふ…今日のスコールは饒舌だね」
「…置いて行くぞ」
「わ!ま、待って!ごめんなさい!」
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