033.Don't speak!!
「そう言えば。天空闘技場でゴンと会ったよ」
「……………」
「僕を追いかけてきたらしいんだけど…一途だよね」
「……………」
「本当に…あの直向な眼差しにはゾクゾクさせられるよ」
「……………」
「成長途中の青い果実。実るまでの楽しみは、何にも勝るね」
「……………」
「いや、何にも…と言うことはないか。流石に」
「……………」
「肉体的に与えられる快楽に勝るものはない」
「……………」
「…これ以上僕を放置する気なら、僕も好きに動くけど…構わないのかい?」
「…………、…」
「……………」
「……………」
「…フッ」
「!?」
バラバラバラ…
「な、な…!」
「あーあ…崩れちゃったね。折角の一時間の苦労が水の泡だ」
「何すんのよ、ヒソカー!!!もう一段で完成だったのに、それを…!」
「ちょっと耳に息を吹きかけただけじゃないか。集中力が足りないよ、君」
「アンタみたいにほいほいとトランプタワーを完成させる方が人間じゃないわよ!!
あー…もう。……折角…。ヒソカがだらだらと喋ってるのも邪魔だったって言うのに…」
「酷いなぁ。人を放っておいて、邪魔だなんて」
「大体、完成するまで喋らないでって言っていたじゃない」
「了解と答えた覚えはないけどね」
「屁理屈!」
「………案外子供っぽい反応もするんだね」
「…トランプなんて、何年ぶりに触れたから…その所為よ」
「………もう一度挑戦するかい?」
「黙っててくれるの?」
「…★」
「…やめておくわ」
ヒソカ / Ice doll