009.どうしてだろう。

「ねー、ルフィー」
「おー。どーした?」
「このリボンってさ、何で首を締め付けられないんだろう?」

クイッと首に巻かれたリボンに触れながら、そう言った。
猫の首と人間の首では太さが違うのに、何故かこのリボンは首が絞まらない。
上等な肌触りのそれは、シルクにも似た材質だ。
殆ど伸縮性のないそれ。
どうやら、変化しても長さ自体は変わっていないようだ。
人間の時は1重で、猫の時は、いつの間にか2重に巻かれている。
ちなみに、リボンはシャンクスに結んでもらって以来、一度も解いていない。

「…シャンクスがくれたからじゃないのか?」
「あー…なるほど。シャン兄がくれたからか」

納得したようにぽんと手を叩く彼女の傍らで、ルフィが「すげーな!」と笑った。




「呆れた…。ルフィに聞くあの子もあの子だけど…」
「ふふ。二人の中で、赤髪の彼は神にも匹敵するのかしら」
「それにしても、どういう仕組みになってるのかしらね、あのリボン」
「まるで手品みたいで素敵ね」
「その不思議なことのお蔭で首が絞まってないんだから、別に構わないんだけど」

麦わら一味 / Black Cat

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08.09.22