廻れ、

- 廻 れ 、 廻 れ 。  時 空 よ 、 廻 れ -

-- 089.5 --

「色々とやってきましたけれど、畑仕事は今日が初めてでした」
「あぁ、それで妙に草臥れてんだな。大丈夫か?」
「平気です。これを毎日続けている農民の方々は凄いですね…野菜一つでも、無駄に出来ないと思いました」
「お前にとっては今更だろ?」
「いいえ、これは大切なことですよ。守らなければならないものを改めて見つめなおす、良い機会になりました」
「…畑仕事でそう思えるなら十分だ。だがな、紅」
「は―――いぃぃっ!?」
「普段使わねぇ筋肉を使うから、辛いだろ」
「――――…はぃ…」
「…筋肉痛になるくらいなら、慣れてる奴に任せとけよ。お前にはお前にしか出来ない役目がある」
「…わかりました」
「良い返事だ。ほら、腕出せよ。氷景から筋肉痛に効く薬を預かってる」
「あら…氷景にはお見通しなんですね。部屋に入るまで耐えたんですけれど…」
「…あのな…。小十郎でも気付いてたぞ。まぁ、初めてにしちゃ上出来とも言ってたがな」
「っ!ま、政宗様!!そこ痛いですってば!!」
「揉み解した方が、治りが早いだろ。こっちはどうだ?」
「――――っ!!」
「はは!声も出ねぇか。大変だな」
「(人事だと思って…っ)」

07.10.02