廻れ、
- 廻 れ 、 廻 れ 。 時 空 よ 、 廻 れ -
-- 086.5 --
「筆頭の寝所に忍び込むとは…随分と無粋な真似をしたもんだな、佐助」
「氷景…。お前、独眼竜の所に居たんじゃなかったのか?」
「筆頭よりも先に、ついさっき戻ったんだよ」
「………なるほど。紅さんにしてやられたわけだ」
「同じ里の者だろうが、主の領地を侵されちゃ黙っていられねぇな」
「待てって。苦無なんて物騒なもんはしまえよ。大体、あんたの主が俺を逃がしたんだぜ?」
「……………ま、ここでお前を殺せば…姫さんが怒るか」
「だろ?」
「ったく…。お前も、こんな所まで忍び込んでくるなよ。俺だって余計な殺しはしたくねぇんだよ」
「悪かったって。それよりさ、氷景」
「ん?」
「紅さんに伝えといてくれよ。おめでとうさん、ってさ。さっき言い忘れたんだよね」
「………あぁ、伝えとくよ」
「よろしく。…じゃあな」
07.09.17